本ページ内容は、米国アリゾナ州フェニックス日本人向け雑誌「オアシス」に掲載されたコラムを許可を得て転載しています。テーマ以外のことも多く書かれていますが、松久先生の人柄も皆さんに良くわかっていただきたいと考え、小見出しを付け加える以外はそのまま掲載しました。

運動能力、競技能力を向上させる

スポーツとカイロ

ここアリゾナ(編集者注:松久医師アメリカ在住時のコラムです) は米国でも指折りのリゾート地で、気候もよく、多くの人々がゴルフ、テニスなどのスポーツに励まれています。プロのスポーツも盛んで、野球、アメリカンフットボール、バスケットボール、アイスホッケー等で盛り上がっています。また、トレイル、ハイキングなども人気です。

皆さんが運動、競技をされる際、または、プロのスポーツ選手が競技をする場合には、エネルギー源の補給(炭水化物)、良質な筋肉(蛋白質)が必要なのに加え、十分な水分補給が必須となります。また、ストレッチ、ウォーミングアップなども重要です。

これらの準備を同じように十分に行い、十分なトレーニング、練習を施すにもかかわらず、どうして人々の中には運動、競技能力の優劣が出来るのでしょうか。

すべての運動能力は脳によってコントロールされている

これらの運動、競技において最も重要なのは、筋力、筋肉のバランス、しなやかさ、瞬発力、そして持久力、それに心肺機能(心臓循環機能と肺呼吸機能)能力です。これらはどれも脳、脳幹からの神経によってコントロールされています。

あらゆる運動、競技において、ある必要が生じた場合、その情報が神経を伝って脳にいき、脳によって処理された情報が神経を伝って体各部に指令が下ります。もしくは、ある情報は神経を伝って脳まで行かずに脊髄(背骨の中を走る太い神経)によって情報が処理され瞬発的に神経を通して体各部に指令が下ります。

脳からの運動に関する情報は神経を通る

スポーツとカイロ2

これらの神経の機能により、走る、跳ねる、投げる、打つ、蹴る、よける、などの動作が適切(正しいタイミング、強度、バランス)に行われ、必要に応じて心臓の拍動数、呼吸数とその深さが適切に変化するわけです。

外界からの情報を脳、脊髄に伝え、かつ、脳または脊髄からの指令を体に伝える“神経”が鍵となります。

この神経が健常であれば、運動、競技において最大限のパフォーマンスを演じることが出来るわけです。それと同時に、適切な瞬発力、バランスにより、怪我をしない体が出来上がるわけです。

運悪く、体の適応機能以上の負担がかかり怪我をしてしまったとしても、適切な脳からの指令により修復機能が最大限に働き、回復が格段に早くなります。

神経の伝達障害を取り除くと思わぬ力があふれ出す

神経の伝達に障害があると、動作の力に欠け、バランス・コーディネーションに欠け、反応する時間が余計にかかり、しなやかさに欠け、持久力に欠けた状態となります。この状態では、どんなにトレーニング、練習したところで、適切な筋力、バランス、コーディネーション、しなやかさ、持久力を手に入れることは出来ません。競技でも、素晴らしいプレーが出来るわけがありません。

私の行うカイロプラクティックは、背骨の神経を調整してやることにより、神経を介した運動、競技能力を最大限に引き出し、皆さんの生活を豊かにします。

カイロプラクティックを受けてから、“ゴルフのスコアが良くなった”、“ボールが良く飛ぶようになった”、“走れるようになった”、などの嬉しい患者さんの言葉が届いています。